暑さ対策日本一へ 埼玉・熊谷市、暑さ「資源」にPR 企業も注目
「暑さ対策日本一」を掲げたシティープロモーションに力を注ぐ埼玉県熊谷市。11日に都内で開かれた入浴剤「バブ」のPRイベントでは、人気芸人やす子さんと小林哲也市長が異色のコンビを組み、ユーモアたっぷりに夏バテ対策を訴えた。暑さをマイナスではなく「資源」へと転じる同市の取り組みに、企業から注目が集まっている。
スポットライトに浮かぶはっぴ姿の二人。「M―1に出ませんか?」。やす子さんの軽妙な誘いに、小林市長は思わず苦笑い。“相方”としてステージ立ち、暑さをテーマにした漫才仕立てのパフォーマンスを披露して笑いを誘った。
熊谷市は「暑さ対策日本一」の看板を掲げ、官民連携のシティープロモーションに本腰を入れている。その結晶として、この異色コンビの誕生となった。
「浸かる夏バテ対策!」をキャッチフレーズに掲げた今回のキャンペーン。入浴剤「バブ」の発売元・花王がパートナーに選んだのは、2018年に国内最高気温41・1度を記録した熊谷市だった。「暑い熊谷こそ、逆にフロ」のスローガンのもと、市内の消防士やスポーツに取り組む市民、高校生らにサンプル品を提供し、使い心地を試してもらう。花王はサンプリング調査を通して今後の商品開発に生かし、市はプロモーションの機会になると見ている。
熊谷に注目した理由について、花王担当者の宮橋結実さんは「単に『暑さ日本一』ということではなく、『暑さ対策が日本一』である点も評価させていただきました」と語る。何しろ、熊谷の暑さ対策には20年の“年季”が入っている。
市が本格的に暑さ対策を政策に据えたのは04年の「あついぞ! 熊谷」キャンペーン。07年に当時の最高気温40・9度を記録したのを機に、翌年から「あつさ、はればれ熊谷流」プロジェクトが動き出した。遮熱舗装やミストの導入、駅前緑化などを急ピッチで進めた。ここ数年は、デジタル技術の活用も。市公式LINEアプリでは、暑さ指数や「ひと涼みスポット」をリアルタイムで配信。避暑行動を後押しする仕組みを整えている。
さらに進化したのが、民間との連携戦略だ。「暑さ」を都市ブランドを高める「資源」と位置づける発想。建材メーカーと協働した熱中症対策の住宅実験、伊藤園とコラボした熊谷限定パッケージの麦茶販売、そして今夏からは「健康ミネラルむぎ茶」の市公式飲料認定と、取り組みは着実に広がっている。
シティープロモーションを担う市広聴広報課の吉田由美課長は「『暑い暑い』と言われるまちから、『暑さ対策日本一』のまちへ。これからは熊谷の涼しさの知恵を広く届けていきたい」と語る。市政策調査課によれば、近年は民間企業からの提携照会も増えているという。
時代は地球温暖化。「日本一暑いまち」と呼ばれた地に、官民連携を通して“涼しさの知恵”という新たな付加価値を添えようとしている。
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