トカラ列島の地震が1300回超に 同海域で観測史上最多 気象庁

2025/07/05 08:56 

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 鹿児島県十島村で5日午前6時29分に震度5強の揺れを観測する地震が発生したことを受け、気象庁は5日朝に記者会見を開いた。「依然として活発な地震活動が続いており、当分の間、最大震度6弱程度の地震が起きる可能性がある」として注意を呼びかけた。十島村によると、島の住民は全員無事だった。

 トカラ列島近海では6月21日以降に地震が頻発している。7月5日午前7時までに観測された震度1以上の地震は1303回(震度6弱が1回、5強が1回、5弱が3回、4が30回、3が95回、2が313回、1が860回)。この海域では過去にも数週間で数百回の地震が起きたが、今回は観測史上最多となっている。

 気象庁によると、5日の震度5強の地震の震源地はトカラ列島近海で、震源の深さは約19キロ、地震の規模はマグニチュード(M)5・4と推定される。津波の心配はない。

 気象庁地震津波監視課の海老田綾貴課長は「家屋の倒壊や土砂災害の危険性が高まっている。今後の地震活動や降雨の状況に注意し、危険な場所に立ち入らないようにしてほしい」と注意を呼びかけた。【高橋由衣】

毎日新聞

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