増える水難事故、気を付けるポイントは? 神奈川では中学生おぼれる
最近の記録的な猛暑で海や川で遊ぶ機会も増えているが、同時に心配なのが水の事故だ。
7月に入って初めての週末の5日には、神奈川県藤沢市の海水浴場で男子中学生3人がおぼれる事故が起きた。この海水浴場では1日に海開きがあったばかりだった。
本格的な海水浴シーズンを前に、改めて気を付けたいポイントは何か?
◇近年は増加
警察庁によると、2024年に全国で発生した水の事故は前年比約140件多い1535件。事故にあった1753人のうち、死者と行方不明者は合わせて816人に上った。近年は増加傾向にあり、いずれも過去10年で最多だった。
1535件を発生場所を分析したところ、最も多くを占めたのが海の事故で、45・6%と半数近くに上った。
また、中学生以下の子どもでみると、死者・行方不明者は28人で、発生場所は河川(64・3%)と海(17・9%)の二つで大半を占めていた。
◇七つのポイント
内閣府の政府広報室によると、水の事故を防ぐために気を付けたいポイントは大きく七つある。
①「立ち入り禁止」の場所には近づかない
②体調が悪い時は無理をしない
③単独行動を避ける
④子どもから目を離さない
⑤お酒を飲んだら入らない
⑥ライフジャケットの着用
⑦万一に備えた連絡手段の確保
これに加えて、特に海のレジャーでは、事前に天気予報を確認することも大切だ。同じ海でも天候によって危険度が変わるため、海が荒れるのが予想される場合は近づかないことも重要だという。
また、注意したいのは、ライフセーバーなどがいる管理された海水浴場で楽しみ、「遊泳禁止」などのエリアに入らないことだ。海は遠浅の潮の流れなど、地域によって環境が異なり、一見しただけでは危険性が判断しにくいためだという。
◇離岸流に注意
日本ライフセービング協会(東京都港区)によると、海水浴場での溺水事故の約半数(13~22年)に上るのが、岸から沖へと向かう海水特有の強い流れ「離岸流(リップカレント)」によるものだった。
離岸流のスピードは秒速2メートル以上になることもあり、離岸流に入り込んでしまうと、オリンピックメダリストでも流れに逆らって泳ぐことは難しいといわれている。
離岸流が発生しやすい場所に入らないのが一番だが、仮に流されてしまったら、まずはパニックにならないこと。そして無理に陸に向かって泳ごうとせず、海岸と平行に泳いで離岸流(一般的に幅10~30メートルほど)から脱出する。風が強いときや、泳ぎに自信がない場合には、浮いて救助を待つのも有効という。
同協会は「正しい知識を知っていれば離岸流を回避して安全に楽しむことができる」と呼び掛けている。【稲垣衆史】
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