フィギュア中井亜美がフリーを著作権問題で変更 「すごくショック」

2025/07/05 18:30 

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 フィギュアスケートの強化合宿が5日、大阪府泉佐野市の関空アイスアリーナで報道陣に公開され、今季シニアデビューの中井亜美選手(TOKIOインカラミ)がフリー曲の使用を著作権の問題から取りやめ、未定であることを明らかにした。

 中井選手は当初、今季のフリーは昨季から継続して「シンデレラ」を使用する考えを示していた。だが、曲の使用が許可されなかったため、合宿の約2週間前に新たなフリーを作ることになったという。

 新たなフリーは日本を代表する振付師の宮本賢二さんに依頼中。今季初戦は来月のサマーカップを予定しているが、プログラムの完成状況によるため、出場は不透明な状況だという。

 中井選手は「自分がすごく好きだったプログラムだったので、滑れないっていうのはすごくショックでした」と語った。

 フィギュアスケートで使用する音楽の著作権を巡っては、特にボーカル曲が解禁された2014~15年シーズン以降、著作権者から許可を得られずに演目変更を迫られるケースも散見されるようになった。

 国際スケート連盟(ISU)の方針を受け、日本スケート連盟もISUの提携企業を通じて選手側が権利処理を済ませるよう促しているが、返答までの時間が「早くても1カ月はかかる」(連盟関係者)。“タイムラグ”が生じていることも、更に問題を複雑化させているようだ。【倉沢仁志】

毎日新聞

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