大谷、ダルビッシュ…新人時代支えた飲食店「残念」 日ハム2軍移転

2025/07/07 20:17 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 プロ野球・日本ハムの2軍が千葉県鎌ケ谷市から移転するとの決定を受け、地元では「残念」の声が相次いだ。2軍本拠地の鎌ケ谷スタジアム(鎌スタ)は1997年の開業以来、大谷翔平選手やダルビッシュ有選手ら大リーガーをはじめ、多くの選手が新人時代を過ごした。

 鎌スタから車で5分の距離にある中華料理店「東新軒」(鎌ケ谷市東中沢1)。2代目店主の新川雅久さん(55)は「選手がよく来てくれていたので残念だ」と寂しがる。

 店内には選手のサインが90枚以上飾られている。大谷選手からはよく出前の依頼があり、清宮幸太郎選手の入団記念でメニューに加えた「清宮くん焼肉チャーハン」も注文したという。

 店として移転は痛手だが「日本ハムのファンなので、新しい球場に行くのは楽しみ」と気を取り直した。

 市内飲食店有志は「日本ハムが勝つ」にかけて、「鎌ケ谷ハムカツ」という応援事業を展開してきた。実行委員代表を務める、鎌ケ谷駅前のダイニングカフェ「レコルト」の渡辺輝江さん(54)は「(移転は)うすうす感じてた」と冷静に受け止める。

 「鎌ケ谷といえば『梨と日ハム』だったのに、その一つがなくなるのは寂しい。幻のメニューになるかもしれないけど、ハムカツは残していきたい」と話していた。

 鎌ケ谷市は7日、球団から6月24日に移転を伝えられたと明らかにした。芝田裕美市長は「大変残念で寂しく思う。長い歴史を踏まえ連携は継続していく」との談話を発表した。【柴田智弘】

毎日新聞

社会

社会一覧>