安倍元首相銃撃 発生から3年 現場の献花台、選挙中で規模縮小

2025/07/08 00:00 

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 安倍晋三元首相(当時67歳)が奈良市で参院選の応援演説中に銃撃され死亡した事件は8日、発生から3年を迎えた。

 事件現場となった奈良市の近鉄大和西大寺駅前には有志団体による献花台が設けられた。

 2023、24年の命日には国会議員らが現場を訪れた。

 ただ、今年は選挙期間中であることを踏まえ、トラブル防止のため献花台の規模が縮小された。安倍元首相の遺影も路上から見えないようにする措置も講じられたという。

 事件では、山上徹也被告(44)が逮捕・起訴され、10月28日に奈良地裁で裁判員裁判の初公判が開かれることが決まっている。

 山上被告は現在、大阪拘置所に勾留されている。弁護人によると、新聞を読んで時間を過ごしている。

 中東情勢に関心を持っていた時期があり、理由について「宗教問題が根にあるからだ」と説明。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散を命じた3月の東京地裁決定を話題にしたこともあったという。

 山上被告は22年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、手製銃を発砲し、安倍元首相を殺害したとされる。

 殺人罪、銃刀法違反のほか、武器等製造法違反、火薬類取締法違反、建造物損壊罪にも問われている。【田辺泰裕】

毎日新聞

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