Da-iCE・工藤大輝さんらが講師 京都芸術大が音楽コース開設

2025/07/15 15:51 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 京都芸術大(京都市左京区)は2026年4月、完全オンライン授業による芸術学士課程「音楽コース」を開設する。12日、昭和女子大学人見記念講堂(東京都世田谷区)で記者会見が開かれ、京都芸術大の佐藤卓学長や音楽コースで講師を務める「Da-iCE」の工藤大輝さんらが抱負を語った。

 「音楽コース」は国内唯一の完全オンライン型での芸術学士課程で、「通信教育部芸術学部文化コンテンツ創造学科音楽コース」として新設される。コースは音楽の経験がなくても志望でき、パソコンや電子機器を用いて音楽を制作する「デスクトップミュージック(DTM)」を通じて音楽の理論や技術を基礎から学ぶことができる。

 コース開設を受け、佐藤学長は「芸大として念願だった」と喜びを表し、「音楽と共に生きていくための選択肢の一つとして音楽コースを知っていただきたい」とあいさつした。

 コースでは音楽業界で活躍するアーティストやプロデューサーらを講師に招く。特別講師の秋元康さんをはじめ、音楽プロデューサーのいしわたり淳治さん、歌手の三浦大知さんら18人が名を連ねる。

 会見には講師陣を代表して工藤さん、「DOBERMAN INFINITY」のSWAYさん、韓国人DJのNight Tempoさん、音楽プロデューサーの松隈ケンタさん、グラミー賞受賞者で作編曲家の宅見将典さん、音楽プロデューサーの三宅彰さん――の6人が登壇した。

 工藤さんは「学生の皆さんの創作活動のヒントになるようなことをお伝えできたら作家冥利に尽きるかなと思う。貢献できるように、自分も楽しみながら頑張りたい」と意気込みを語った。

 松隈さんも「今の世の中、AIで音楽が作れる時代が来ていると言われるが、長年音楽を作ってきた身としては負けるわけにはいかない。音楽、芸術作品というものを作れる人材を育てていきたい」と述べた。

 また具体的な授業例として、SWAYさんは「ラップをしながら、皆の持ってる性格や個性、思いを歌詞に変え、どういう表現方法があるかを実践していく。ビートをかけてそれぞれのラップやリリックを持ち寄り、マイクリレーしていく授業をやりたい」と構想を語った。【河慧琳】

毎日新聞

社会

社会一覧>