「えー」異例の展開、会場どよめく 芥川賞・直木賞「該当作なし」
第173回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、両賞とも「該当作なし」と発表された。いずれも該当作がなかったのは、1998年の第118回(97年下半期)以来、6度目となった。日本を代表する文学賞としては異例の展開となり、関係者からは「残念」の声が上がった。
芥川賞の「該当作なし」は第145回以来14年ぶりで、記者会見した選考委員の川上弘美さんは「選考委員一同、残念だ」などと述べた。川上さんは「残念ながら受賞作が出なかった。今回は試みのある候補作ばかりだったが、『ここをもう少し頑張ればなんとかなったのではないか』という作品が多かった」と話した。「受賞作を出すべきか、出すべきではないか」という具体的な論議は行われなかったといい、「それ以前に、この作品について、どこが良いか、どこが足らないかの論議に非常に時間をかけた」と説明した。
今回の芥川賞の候補作は、米国出身のグレゴリー・ケズナジャットさんの「トラジェクトリー」▽駒田隼也さんの「鳥の夢の場合」▽詩人の向坂(さきさか)くじらさんの「踊れ、愛より痛いほうへ」▽日比野コレコさんの「たえまない光の足し算」――の4作品。
一方、直木賞の「該当作なし」は2007年の第136回以来。
この日午後8時前、芥川賞に続いて、直木賞も「該当作なし」の紙が張り出された瞬間、会場で選考結果を待つ100人を超える報道陣はどよめき、所々から「えー」という声が漏れた。
直木賞には、逢坂冬馬さんの「ブレイクショットの軌跡」▽青柳碧人さんの「乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO」▽芦沢央さんの「嘘と隣人」▽塩田武士さんの「踊りつかれて」▽夏木志朋さんの「Nの逸脱」▽柚月裕子さんの「逃亡者は北へ向かう」――の6作品がノミネートされていた。【清水有香、松原由佳、河慧琳、棚部秀行】
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