行方不明男性を捜索中、成体のヒグマ1頭を駆除 北海道・羅臼岳

2025/08/15 14:03 

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 北海道警は15日、北海道斜里町の知床半島にある羅臼岳(標高1661メートル)で、ハンターが発砲し、成体のヒグマ1頭に命中、絶命したとみられると明らかにした。羅臼岳では登山中の20代男性がヒグマに襲われ、行方不明になっている。道警などは駆除したヒグマが男性を襲った個体かどうか検討をする。

 道警によると、同日午後1時5分ごろ、男性を捜索中にヒグマ3頭を発見。ハンターが5発発砲し、成体のヒグマ1頭を駆除した。一緒にいた子グマ2頭は逃げた。

 同日午前には、男性がヒグマに襲われた登山道から林に数十メートル入った地点で破れた紺色のシャツと財布、腕時計、帽子を発見。シャツや現場周辺の樹木、地面には血痕があった。財布には男性の名前が記入されたカードなどが入っていた。ヒグマ3頭はシャツなどが発見された現場近くで見つかった。

 男性の同行者の説明によると、男性は14日午前にヒグマに襲われ、格闘して両太ももから出血。その後、林に引きずり込まれた。道警は14日に襲われた男性の携帯電話に電話をかけたが、応答はなかったという。

 道警などは15日朝から18人体制で現場付近を捜索しているが、男性は見つかっていない。【和田幸栞、本多竹志】

毎日新聞

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