予測難しいゲリラ豪雨 万博会場で富岳と最新鋭レーダー使い実証実験
大阪・関西万博の来場者に向け、スーパーコンピューター「富岳」と2台の最新鋭の気象レーダーを駆使したゲリラ豪雨の発生予測情報がスマートフォンアプリで提供されている。理化学研究所や大阪大などによるリアルタイム降水予報の実証実験で、31日まで公開している。
ゲリラ豪雨は、暖かな空気が急上昇して発達した積乱雲によって、短時間かつ局地的に引き起こされる。気象庁によると、大雨の年間発生回数は増加傾向にあり、1時間あたりの降水量が多い雨ほど増加率が高いという。だが、ゲリラ豪雨は積乱雲が発達するまでの時間も短く、雨雲の観測に数分かかる従来の気象レーダーでは把握が難しかった。
そこで研究チームは、神戸市と大阪府吹田市に設置されている「マルチパラメーター・フェーズドアレイ気象レーダー」を活用。30秒ごとに雨雲の立体観測ができる上、2台使用することで、雨で電波が弱まるなどしても観測できない部分を補完し合い、より正確に降水分布を把握することが可能だという。
この2台の気象レーダーから得られたデータは富岳に転送され、解析結果がアプリ「3D雨雲ウォッチ」に表示される。アプリでは、雨雲の発生状況を立体的に確認できるほか、最大30分以内に発生する可能性がある1時間に30ミリを超える激しい雨の予測が利用者に通知される。通知を受け取れる地域は、神戸市・吹田市を中心とした半径80キロ圏内で、大阪市や京都市、奈良市なども含まれる。
レーダーの観測を担当する大阪大大学院工学研究科の牛尾知雄教授(電磁波工学)は「フェーズドアレイ気象レーダーが普及すれば、より精度の高い情報を得られるようになる。今回の実証実験が、ゲリラ豪雨による被害を減らす一助になれば」と期待を寄せる。【中村園子】
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