外交官から転身 イスラム圏での実体験ヒントにノンアル飲料開発
中東やアフリカでの民間人道支援や外交官の経験を経て静岡県牧之原市にある実家のミカン農園に戻った板倉純子さんが、柑橘(かんきつ)類の「ジャバラ」の果汁が入ったノンアルコール飲料「ナミノレスパークリング」を商品開発し、販売を始めた。イスラム圏で実体験した「お酒を飲まないことが前向きな選択となるライフスタイル」を提案するとともに、地元が誇るサーフィンスポット「静波海岸」を訪れる人たちの安全も願っている。
板倉さんは国際人道支援組織「ジャパン・プラットフォーム」のスタッフや在エチオピア日本大使館での外交官など国際活動に約15年間従事した後、2019年に帰国して両親が営む「いたくら農園」を手伝うようになった。翌年には、収穫した柑橘類を加工品にして販売する「M・みかん合同会社」を設立し、ケーキやドレッシング、マーマレードなどの商品を手掛けてきた。
国際活動から転身した理由の一つは「雇用が生まれると人々が夢や希望を語るようになる事例を現地でたくさん見た。ならば私もビジネスを始め、いつか彼ら彼女らと再びつながり、生活や心の安定によって紛争を防ぎたいと考えたから」。
海の日に合わせて7月21日に発売した「ナミノレ」は、酸味と苦みが特徴のジャバラの果汁や果皮に加え、グリーンカレーなどに使われるコブミカンの葉を香りのアクセントとして入れた清涼感のある微炭酸飲料。静波海岸に来るサーファーや海水浴客は車の利用者が多いことや、海を安全に楽しんでもらうためにもノンアルコールがいいと考えた。
また、東京五輪の女子サーフィン金メダリスト、カリッサ・ムーアさん(米国)が牧之原市で事前合宿を行った縁で付き合いがあることも、海をコンセプトにした商品開発への思いを強く後押ししたという。
「ナミノレスパークリング」(300ミリリットル、1000円)は、7月にオープンした「道の駅そらっと牧之原」や静岡空港、静波リゾートホテル・スウィングビーチなどで販売している。【丹野恒一】
-
GDP4~6月期プラス成長 トランプ関税発動後も輸出は2%増
内閣府が15日発表した2025年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値は、物価の変動を除いた実質で前期比0・3%増となり、この状態が1年続いた…経済 2025年8月15日 毎日新聞
-
GDP、5四半期連続プラス成長 トランプ関税の影響緩和し輸出増
内閣府が15日発表した2025年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値は、物価の変動を除いた実質で前期比0・3%増となり、この状態が1年続いた…経済 2025年8月15日 毎日新聞
-
肝臓にやさしい?ビール「酔うたらええやん」商品化 オルニチン含有
奈良先端科学技術大学院大(生駒市)の高木博史特任教授(応用微生物学)の研究室は、シジミに多く含まれ、肝機能を高めるオルニチンを多く産出する酵母の育種に成功した…経済 2025年8月14日 毎日新聞
-
東証反落、下げ幅は一時600円超 4万3000円の節目割る
14日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反落した。下げ幅は一時600円を超え、節目の4万3000円を割った。前日まで2営業日連続で史上最高値を更新…経済 2025年8月14日 毎日新聞
-
東証、下落して始まる 前日まで2日連続最高値更新、売り注文先行か
14日の東京株式市場の日経平均株価は下落して始まった。 前日まで2日連続で最高値を更新したことを受け、利益確定の売り注文が先行したとみられる。経済 2025年8月14日 毎日新聞