１８日午前９時５０分ごろ、大阪市中央区宗右衛門町の７階建てテナントビルで「建物の１階から火が出ている」と近隣店舗の女性から１１９番があった。

　大阪市消防局や大阪府警によると、煙を吸ったとみられる２０代女性と、現場活動中だった２０～３０代の消防隊員３人の計４人が病院に搬送されたが、いずれも命に別条はないという。逃げ遅れた人がいないか確認を進めている。

　隣接するビルにも延焼しており、消防車など約６０台が出動して消火活動を続けている。

　現場は大阪・ミナミ中心部にある道頓堀の近くで、普段から多くの観光客や買い物客でにぎわっている。

　近くの店舗で働く３０代女性は「午前１０時前に大きな爆発音が聞こえ、外に出たら近くのビルから炎がすごい勢いで上がっていた」と話した。

　たこ焼き店の男性店員（５３）は「火元の建物の１階から火花がパチパチと出ているのが見えた。そのうち煙がものすごくなり、周囲にいた人たちも騒然となった。１０分ほどで炎がビル全体を包んだ」と振り返った。【大坪菜々美、露木陽介、川地隆史】