日独外相、防衛技術など安保協力強化で一致 2プラス2早期開催へ

2025/08/18 16:51 

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 岩屋毅外相とドイツのワーデフール外相は18日、初めての日独外相戦略対話を東京都内で開き、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分になっているとして、防衛技術や装備など安全保障協力を強化することで一致した。外務・防衛閣僚会合(2プラス2)の早期開催のほか、10月にも外務省、経済産業省などによる日独経済安全保障協議を開く方針を確認した。

 会談後の共同記者発表で、岩屋氏はロシアのウクライナ侵攻や中国の海洋進出を念頭に「日独両国が価値や原則を共有する重要なパートナーとして緊密に連携することが極めて重要だ」と強調。「安保協力を今後さらに具体化し、サプライチェーン(供給網)の強じん化を含む経済安保上でも協力する」と述べた。

 ワーデフール氏は就任後初のアジア訪問で日本を訪れた。東・南シナ海での中国の現状変更の試みに触れた上で「欧州でインド太平洋の重要性の認識は強まっている」と述べ、この地域への関与を強める考えを示した。北朝鮮の核開発などについても話し合った。【田所柳子】

毎日新聞

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