甲子園球場の土地、かつては川 「騒動」機に建設 兵庫県の「へー」
2025年の夏、いかがお過ごしでしょうか。暑さ対策をしつつ、旅行や帰省の計画を立てている人も多いのでは? 今回は全国各地の「地域トリビア」を厳選して紹介します(随時掲載)。家族や旧友、旅先の人たちとの話題にチェックしてみてください。ふるさとの意外な一面も見えてくるかもしれません。
◇開設101年
阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)は2024年8月、開設から100年を迎えた。現在、球場周辺は高速道路や商業施設、住宅がひしめき合っているが、球場ができる以前は川が流れていた。大阪湾に面した小さな村に、当時世界でも有数の大規模球場ができた理由は?
地域史を研究する丸山健夫・武庫川女子大名誉教授によると、現在、球場東側を走る県道に沿って枝川という川が流れていた。洪水対策として埋め立てられることになり、阪神電鉄がレジャー施設用地として取得。甲子園球場が建つ場所は、枝川と申川(さるがわ)との分岐点だったという。
5万人分の観覧座席を含め総収容人員は8万人(当時)という大球場が建設されたのは、ある「事件」がきっかけだった。当時、全国中等学校優勝野球大会(現全国高校野球選手権大会)は、今の甲子園にほど近い鳴尾球場で開かれていた。ところが1923年8月の第9回大会準決勝で、あまりに人が押し寄せたため、右翼席の観衆がグラウンドになだれ込み、試合が中断されたのだ。
この騒動に加え、鳴尾球場は競馬場のトラック内に設けられていたこともあり、翌24年の第10回大会に間に合うように甲子園球場が建設された。計画を推し進めたのが阪神電鉄代表取締役だった三崎省三(せいぞう)だ。若い頃に米国留学経験があり、本場のベースボールにも触れていた。丸山さんは「球場建設以降、周辺には遊園地などが整備され一大リゾートとなった。これも、欧米を手本とした三崎の構想だった」と説明する。
戦争や新型コロナウイルス禍を乗り越えて、今年も甲子園球場は球児たちの聖地であり続ける。
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