「FC2」創業者に有罪判決 わいせつ動画サイトを開設、制限せず

2025/08/21 18:49 

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 動画投稿サイト「FC2」でわいせつ動画を不特定多数に閲覧させたとして、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列などの罪に問われた運営法人創業者の高橋理洋被告(51)に対して、京都地裁(川上宏裁判長)は21日、懲役3年、執行猶予5年、罰金250万円(求刑・懲役3年、罰金250万)の有罪判決を言い渡した。

 判決などによると、被告は同サイトを共同で管理、運営していた人物などと共謀して、2013年6月、登録会員が投稿した無修正わいせつ動画を公開し、閲覧できる状態にするなどした。

 川上裁判長は、被告が「不特定多数のネット利用者が、無修正のわいせつ動画を投稿、閲覧できるプラットフォームを開設した」と認定。さらに「わいせつ動画が投稿、配信されていることを認識しながら、制限せず、増収の手段として利用した」と指摘し、「被告の果たした役割は大きい」と結論付けた。

 高橋被告は公判で、アメリカで運営法人を設立、配信していたので問題ないと思っていたことなどを主張。判決後に会見した被告側弁護士は「こちらに有利な量刑事情が何も考慮されていない」として控訴する意向を示した。【水谷怜央那】

毎日新聞

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