将棋王将戦、伊藤匠叡王が初のリーグ入り 「目標にしていた」
将棋のALSOK杯第75期王将戦2次予選決勝が27日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、伊藤匠叡王(22)が広瀬章人九段(38)を126手で破り、初のリーグ入りを果たした。
伊藤叡王の次の公式戦は9月4日、藤井聡太王座(23)に挑む王座戦五番勝負第1局(シンガポール)。大一番を前に勢いを付ける形となった。
◇王座戦五番勝負に弾み
王将戦は、7人による総当たりリーグ戦の優勝者が挑戦者になる。リーグ入りの道は険しく、王将位保持者と前期リーグ上位4人を除く全棋士が予選を戦い、2次予選を突破できるのは僅か3人。タイトル保持者や名人戦順位戦最上位のA級棋士でさえ、簡単には通過できない“狭き門”だ。
伊藤叡王は王将戦初参加の第71期から4期連続で1次予選で敗退。5期目の今期は叡王のタイトル保持により1次予選を免除され、初めて2次予選に登場した。準決勝では渡辺和史七段(30)を降し、決勝では広瀬九段の工夫の駒組みに手を焼いたが、勝負どころでリードを奪うとそのまま逃げ切った。
終局後、伊藤叡王は「リーグ入りを目標にしていたのでよかった。王将戦リーグは短期間(約2カ月間)で6局戦う過酷なリーグ。強豪ぞろいなので、まずは星取りは気にせずに一局一局戦っていく」と抱負を語った。さらに「このところいい結果が続いているので、いい状態で王座戦に臨める」と充実ぶりを口にした。
◇残る2枠もベテランVS新鋭
残る2次予選決勝2局は9月上旬に予定されている。
4日には、豊島将之九段(35)が大橋貴洸七段(32)と対戦する。2期ぶりのリーグ復帰を目指す豊島九段に対し、大橋七段は9期目の王将戦参加となる今期、初めて1次予選を突破した。2次予選で佐藤天彦九段(37)、羽生善治九段(54)と名人経験者を連破。決勝も名人経験者の豊島九段という高いハードルに立ち向かう。
翌5日には、稲葉陽八段(37)と佐々木勇気八段(31)が激突する。佐々木八段は前々期、前期と2次予選を突破しているが、リーグではいずれも負け越し。今期も2次予選からスタートし、竜王戦で2期連続挑戦を果たした勢いのまま、2次予選決勝まで勝ち上がってきた。
一方の稲葉八段はA級7期の実力者ながら王将戦リーグは未経験だ。今期準決勝は渡辺明九段(41)に粘り強く逆転勝ちし、悲願のリーグ入りに王手をかけた。
リーグで待ち受けるのは、前期挑戦者の永瀬拓矢九段(32)、西田拓也六段(34)、前々期挑戦者の菅井竜也八段(33)、近藤誠也八段(29)の4人。ここに加わるのは、経験豊富なベテランか、それとも勢いある新鋭か。その結果によって、9月下旬ごろから始まる王将戦リーグの様相も大きく変わってくる。【丸山進】
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