トランプ関税、インドの対米輸出5割に影響 貿易先の拡大求める声も
トランプ米政権がインドからの輸入品に対する関税を50%に引き上げたことを受け、インドの輸出業界への深刻な打撃が懸念されている。インド政府内では高関税の即時緩和は見込めないとの見方が出ており、輸出先の多角化を図るべきだとの声が上がっている。
インド輸出組織連盟(FIEO)は、関税引き上げに先立つ26日、声明を発表し、対米向け輸出の約55%、470億ドル(約6兆9000億円)相当が直接的な影響を受けると指摘した。
なかでも一部の繊維メーカーは既に生産を停止しているとし、「ベトナムやバングラデシュなどの競合国に市場を奪われつつある」と分析。政府に対しては、輸出業者への支援に加え「米国との外交交渉の場を活用することが依然として鍵となる」と注文をつけた。
インドにとって米国は最大の輸出先である一方、こうした輸出依存からの転換を求める声も強まっている。
ロイター通信によると、インド商工省の関係者は「政府は米国による関税の即時緩和に期待していない」とし、中国や南米、中東など輸出先の多角化に意欲を示した。
インドのモディ首相は今月2日の演説で、関税への直接的な言及は避けつつ、「世界経済は多くの不安を抱えている」と指摘。「何を買うにしても基準は一つ。私たちはインド人の汗によって作られたものを買う」と述べ、自国製品の購入を呼びかけた。【ニューデリー松本紫帆】
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