公設秘書の給与を詐取した疑いが強まったとして、東京地検特捜部から詐欺容疑で家宅捜索を受けた日本維新の会の石井章参院議員について中司宏幹事長は２９日、持ち回りの常任幹事会で除名処分にしたと明らかにした。また２９日朝に東京都内で藤田文武共同代表らと、石井氏に事情聴取し、議員辞職の申し出があったと明らかにした。

　国会内で記者団の取材に応じた中司氏によると、石井氏が「除名されてもしかたない。党に多大な迷惑をかけている」と話したことを受けて、除名処分とした。ただ、石井氏は、捜査を受けている内容については、具体的に明らかにしなかったという。【園部仁史】