水戸市南町の路上で７月２８日夜に６人が刃物で切りつけられた事件で、水戸署は８日、近くに住む自称投資家の塩原弘和容疑者（４８）を殺人未遂と傷害の容疑で再逮捕した。逮捕は３回目。水戸署によると、「疲れている仕事帰りの人が多くいる時間帯を狙った」と供述しているという。

　再逮捕容疑は２８日午後６時１０分ごろ、アウトドア用刃物（刃渡り約４０センチ）で５０代女性と２０代男性を背後から襲い頭部打撲などのけがをさせ、犯行を止めようとした６０代男性の右腕などを切りつけ、殺害しようとしたとしている。６０代男性は重傷。容疑を認めているという。

　水戸署によると、塩原容疑者は顔全体を覆うマスクを着用した上で、「自分の姿を見ても逃げない人を（襲う）対象にした」と供述。襲撃する１～２時間前に水戸市内の公園の駐車場でサバイバルナイフを腰に装着するなどしてから、車で現場付近に向かったという。【井手一樹】