第９６回都市対抗野球大会は最終日の８日、東京ドームで決勝があり、春日井市・王子が岡崎市・三菱自動車岡崎に２―１で勝ち、第７５回大会（２００４年）以来、２１年ぶり２回目の優勝を果たした。出場２０回目で、準優勝した第７９回大会（０８年）以来、１７年ぶりの決勝進出だった。

　愛知県勢の優勝は第９４回大会（２３年）の豊田市・トヨタ自動車以来２年ぶり。岡崎市は初優勝はならなかった。

　春日井市は１点を追う八回、連打に敵失も絡んで同点とすると、続く好機で吉岡が犠飛を放ち逆転。投げては六回から救援した九谷が、被安打１の好投で勝利を呼び込んだ。岡崎市は守備の乱れに加え、四回の先制後の好機で追加点を取りきれなかったのが響いた。

　◇春日井市・王子

　１９５７年、王子製紙春日井として創部。第６３回大会（９２年）に初出場で４強入り。２００２年に王子製紙に名称変更した。第７５回大会（０４年）で初優勝。第７９回大会（０８年）は準優勝。ＯＢに黒木知宏（元ロッテ）、西川龍馬（オリックス）ら。