立ちこめる爽やかな香り 福岡・豊前でユズゴショウ作り最盛期

2025/09/16 14:56 

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 福岡県豊前市の山あいにある上川底地区で、農産物加工の「豊前川底柿(かわぞこがき)グループ」による自家製ユズゴショウ作りが最盛期を迎えている。ユズの香りが立ち込める加工場で、70~80代のメンバー10人が作業する。

 豊前市は、昼夜の寒暖差が大きい中山間地域でユズの栽培が盛んだ。川底柿グループは毎年この時期、熟す前の青いユズの皮と青トウガラシでユズゴショウを製造する。作業は9月末ごろまで続く。

 朝、収穫したばかりのユズの皮を水にさらしてアクを抜き、ミキサーでペースト状に。塩と青トウガラシもミキサーにかけて双方を混ぜ合わせる。今年は80グラム入りの瓶で5000本ほど製造する予定という。

 川底柿グループのユズゴショウは香りがよいことで人気があり、道の駅「豊前おこしかけ」や市内の農産物販売所などで販売するほか、注文に応じて全国に発送する。代表の西ノ明光子さん(86)は「豊前のおふくろの味をぜひ一度楽しんでほしい」と話す。加工場(0979・88・3151)。【出来祥寿】

毎日新聞

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