王将戦リーグ組み合わせ決まる 羽生世代不在は今世紀初 25日開幕
藤井聡太王将(23)への挑戦権を懸けた将棋のALSOK杯第75期王将戦リーグ(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社特別協力)の組み合わせが決まった。
25日に東京・千駄ケ谷の将棋会館で指される近藤誠也八段(29)―西田拓也六段(34)戦で開幕し、約2カ月間の短期決戦が繰り広げられる。
◇21世紀初 羽生世代不在のリーグ
リーグに参加するのは7人だ。前期挑戦者の永瀬拓矢九段(33)、前期プレーオフで敗れて惜しくも挑戦を逃した西田六段、前期3、4位の菅井竜也八段(33)、近藤八段の4人がシード棋士。そこに、予選の狭き門を突破した伊藤匠叡王(22)、佐々木勇気八段(31)、大橋貴洸七段(33)の4人が挑む。
前期リーグで陥落した羽生善治九段(54)が予選を勝ち上がれず、21世紀に入って初めて「羽生世代」のいない顔ぶれとなった。最年長は34歳の西田六段、最年少は藤井王将と同学年で22歳の伊藤叡王で、世代交代が進んだ印象を受ける。
1回戦は26日に菅井八段―大橋七段戦、29日に永瀬九段―佐々木八段戦が組まれている。
今期リーグは、名人戦と王位戦で挑戦者になって充実している永瀬九段が前期に続いて挑戦するか。それを実績のある他の棋士が食い止めるかの戦いになる。
◇リーグ初参加でも強敵
他のタイトル戦では勢いのある棋士が本戦やリーグに進むことはあるが、王将戦リーグは安定した実力もないとリーグ入りできない。今期リーグ入りの面々も実力者がそろった。
伊藤叡王と大橋七段はリーグ初参加でありながらも、既に高い実績を残す。
伊藤叡王は2024年の叡王戦五番勝負で初タイトルを獲得し、藤井王将の8冠独占を崩した。今年は叡王を防衛して以降復調を見せ、王座戦で挑戦権をつかんで藤井王将から二つ目のタイトル奪取を狙う。王将戦で初リーグ入りを果たし、「このところ、いい結果が続いている」とますます自信を深めている。
大橋七段はタイトル戦経験はまだないものの、22年には王座戦で挑戦者決定戦に進出した。名人戦順位戦では25年度からB級1組で戦い、伊藤叡王とともにA級入りレースを繰り広げている。リーグメンバーの中で唯一、藤井王将に勝ち越している(4勝2敗)のも目を引くが、22年の対局を最後に対戦しておらず、「今の藤井王将と指してみたい」と挑戦への意欲をのぞかせた。
佐々木八段は前々期、前期もリーグ入りしたが、いずれもリーグ陥落の憂き目を見た。「前期は結果よりも内容がひどかったので、将棋の質を上げていきたい」と語る。竜王戦七番勝負で2期連続で挑戦者になり、前期に続いてタイトル戦と王将戦リーグを抱える多忙な対局日程で挑む。
西田六段はリーグメンバーでただ一人、藤井王将と公式戦対局がない。前期は初のリーグ入りを果たすと5勝1敗の好成績を挙げてプレーオフに進出し、台風の目となった。今期も大暴れが見られるか。【丸山進】
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