駐日ジョージア大使の「下仁田ネギ愛」加速 念願の畑視察 群馬

2025/09/21 10:45 

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 ジョージア(グルジア)のティムラズ・レジャバ駐日大使が群馬県下仁田町を訪れた。レジャバ大使は下仁田ネギの愛好家。12月の収穫期に向けて生育中のネギ畑を視察し、生産者から説明を受けた。

 X(ツイッター)で35万人のフォロワーがおり、ユニークな発信で「バズる」大使と呼ばれているレジャバ大使。2022年秋、「そろそろ下仁田ネギを意識し始める頃になってきました」とつぶやき、話題を呼んだ。これをきっかけに町が1箱のネギを贈呈し、交流が始まった。

 18日、レジャバ大使は上信越自動車道の下仁田インターチェンジ近くのネギ畑を視察。生産者団体「下仁田葱(ねぎ)の会」事務局長の堀口博志さん(70)が出迎え、種まきから収穫まで15カ月ほど生育期間をかける伝統的な栽培方法を解説した。

 近年は猛烈な暑さで土中が高温となり、病害虫が活発化するなどネギには厳しい環境となっている。その中で、生産者が工夫しながら栽培に取り組んでいることも紹介された。

 念願だったネギ畑を見たレジャバ大使は「初めて食べた時には『こんなにおいしいネギがあるんだ』と、特別な感動を与えてくれた。こだわりを持ち、1年以上かけて育てていることを確認し、より一層愛着を持つことができた」と話した。

 ◇給食で母国料理

 続けて町立下仁田小を訪問。鶏肉をガーリックソースで煮込んだ「シュクメルリ」などジョージア料理の給食による歓迎を受けた。【庄司哲也】

毎日新聞

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