火薬類取締法違反の疑い、銃砲店役員らを書類送検 出納簿に虚偽記載

2025/09/30 15:25 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 狩猟や競技用に使用する散弾銃の実包を不正に保管したなどとして、警視庁生活環境課は30日、銃砲販売会社「FRC」(東京都渋谷区)の男性役員(52)=同区=ら2人と法人としての同社を火薬類取締法違反(不正貯蔵、帳簿の虚偽記載)の疑いで書類送検した。

 書類送検容疑は1月29日、同区神宮前3の店舗地下にある貯蔵庫で、経済産業省令で認められた1万個を超える実包計1万2600個を不正に保管し、2024年6月上旬ごろ、実包の仕入れ日や数量を1万個以下に見せかけるために出納簿に虚偽の記載をしたとしている。

 火薬類取締法では、実包は設置できる場所などが定められた火薬庫での貯蔵が義務付けられ、例外として、販売業者は火薬庫外の貯蔵庫で最大1万個の保管が認められている。

 警視庁によると、同店は貯蔵庫に計2万2600個を保管したという。24年6月の東京都の立ち入り検査の際、発覚を免れるために虚偽の出納簿を作成したとみられる。2人は容疑を認め、「人手不足で実包の数と帳簿の数を把握し切れず、管理が行き届いていなかった」などと供述しているという。【松本ゆう雅】

毎日新聞

社会

社会一覧>