空港スタッフが主人公 ショートドラマ、20日から配信 千葉・成田

2025/10/19 08:15 

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 若い世代に空港のさまざまな仕事に興味を持ってもらおうと、成田国際空港会社(NAA)が空港スタッフを主人公にした「縦型ショートドラマ」を制作している。初の試みで、1作目は20日から動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で配信予定だ。

 縦型ショートドラマは、スマートフォン画面での視聴を想定した短編動画。ストーリーで感情に訴えつつ、長くても数分で完結するため、気軽に楽しめると若い世代の人気を集めている。

 1作目の「スーツケースの行方」(2分)は、預け入れ手荷物の積み下ろしを担う「バゲージハンドラー」の男性と、海外留学に出発する高校生の娘の物語。思いを素直に言葉にできない親子の姿を描いた。

 第2作「空港で推しと大ピンチ!」(上下各2分、31日から配信予定)は、好きなアイドルに会えるかもしれないという理由で空港に就職した女性清掃員が騒動に巻き込まれる筋書きだ。

 撮影は空港や周辺で行われ、空港スタッフもエキストラとして出演した。担当した株式会社movel(ムーブル)のプロデューサー、菊池亜実さん(26)は「その職業のかっこいいところを伝えるだけでは今の若い世代には刺さらない。仕事を知ってもらう入り口として、2分で完結するスッキリ感とともに頭の片隅に残るような作品にしたい」と話した。NAAは反響があればシリーズ化を検討する。【合田月美】

毎日新聞

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