「本丸」狙い熱戦 和歌山城で江戸時代伝統の「御城碁」

2025/10/19 10:45 

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 決勝を和歌山城(和歌山市)の天守閣で行う「第3回御城碁」が18日あった。午前から行われた決勝以外の対局は窓から天守閣が見える和歌山城ホール(同市)であり、参加者が「本丸」を目指して熱戦を繰り広げた。

 囲碁の振興を図るため、江戸時代にトップ棋士が将軍の前で年1回対局していた伝統になぞらえて徳川御三家ゆかりの和歌山城を決勝の会場とする大会。腕前に応じて4クラスに分かれ、上から順にS、A、Bの3クラスが決勝を天守閣で行う。

 Bクラスで参加した、東京都世田谷区の小学4年、松瀬ちえみさんは「碁盤の中での真剣勝負が囲碁の魅力。お城で囲碁ができるのが珍しいと思って参加した。自分らしく、囲碁の先生の助言通りに打ち、決勝を目指したい」と話した。

 大会を主催した日本棋院和歌山支部の山本憲司さんは「県外から参加してくれる方がいて、うれしい。囲碁は老若男女が楽しめるので、広めていきたい」と話した。【恒成晃徳】

毎日新聞

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