ドローンで弁当配送 11月から市街地と郊外結ぶ実証実験 和歌山市で
ドローンを一定の条件下で操縦者の目視外に飛ばす「レベル3・5」の飛行方法で、人口集中地区(DID)を含む飛行ルートでの実証実験が和歌山市で計画されていることが関係者への取材で判明した。国土交通省によると、DIDでのレベル3・5の運航は全国初で、来月上旬にも市街地から郊外へドローンで弁当を配送する。実用化されれば、買い物難民問題の解決と物流効率の大幅な向上が期待される。
同省無人航空機安全課によると、ドローンの飛行方法はレベル1~4に分けられ、レベル3以上から操縦者の目視外への運航が可能となる。レベル3・5は、原則無人地帯の飛行に限られるレベル3と、市街地での飛行が可能なレベル4の中間として、2023年12月に新設された。
レベル3では、人が立ち入る可能性がある場所では地上への人員配置や看板の設置などで無人状態を確保する必要があるが、レベル3・5ではドローンに搭載するカメラで人がいないことを確認しながら運航することで代替が可能。一方、レベル4に必要な機体へのパラシュート設置や最高レベルの操縦技能までは求められないため、ドローン活用の実用性が高まる。これまでは農地での農薬散布や測量など、第三者が立ち入らない場面を中心に活用されており、物流での活用は過疎地に限られている。
実験関係者によると、市街地の宇都宮病院(和歌山市鳴神)で作る弁当やお茶を、直線距離で約4キロ先にある郊外の道の駅「四季の郷公園」(和歌山市明王寺)へ配送する計画。弁当はかつて同園で販売されていたが人手不足で配送できなくなり、販売機会を失っている。関係者は「実用化されれば、市郊外で高齢者を中心に増えつつある買い物難民を支援できると同時に、地域経済の活性化にもつながる」と期待する。同病院は、将来的には医療物資の輸送でもドローンを活用し、人手不足に対応していきたい考えという。
実験は、先端技術を活用して市民生活の利便性やまち全体の生産性向上を目的とした和歌山市の「スマートシティ実証実験サポート事業」として、11月にも行われる。レベル3・5で事業実績がある物流ドローンの新興企業、ネクストデリバリー(山梨県小菅村)が事業者に採択されている。【駒木智一】
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