オールフロンティアの初芝清監督が退任へ 元ロッテの打点王

2025/10/21 16:19 

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 社会人野球のオールフロンティア(埼玉県)は21日、初芝清監督(58)が年内で退任すると発表した。12月31日付で、後任は未定。「何とか都市対抗に連れていってあげたかった」と振り返った。

 初芝監督は、東京・二松学舎大付高から社会人の東芝府中(廃部)を経て1989年にプロ野球・ロッテに入団。内野手としてプレーし、95年には打点王のタイトルを獲得した。2005年の引退までロッテ一筋で17年間プレーし、「ミスター・ロッテ」と呼ばれた。

 その後は、かずさマジック(現日本製鉄かずさマジック)のコーチを経て、13年12月にセガサミーの監督に就任。セガサミーでは都市対抗4回、日本選手権に2回出場し、14年の日本選手権で準優勝、18年には都市対抗でチームを初の4強入りへと導いた。

 22年1月からオールフロンティアの監督に就任した。24年の都市対抗南関東2次予選で代表決定戦に進んだが、初出場には届かなかった。【円谷美晶】

 初芝監督のコメントは次の通り。

 正直、(2大大会まで)もう少しというところまで来たのかなという手応えはありました。

 何とか都市対抗、日本選手権に連れていってあげたいっていう気持ちの中でやっていました。それが実現できずに退任するのは、選手たちに申し訳ないなという気持ちです。

 社会人野球のメインは都市対抗。出ることによって都市対抗の素晴らしさというものが分かると思う。まずは社会人野球の最高峰の大会に出ることを常に目標に掲げてやってほしいですね。

 <就任からの4年間で印象に残っている試合は>

 今年の都市対抗南関東2次予選の初戦、JFE東日本戦です。

 <九回表まで4点リードしていながら、逆転満塁本塁打を浴びて敗戦した>

 本当にゲームセットになるまでわからないという野球の怖さを改めて感じました。それが一番印象に残っています。

 <強豪チーム相手に終盤まで接戦に持ち込むことができるようになった>

 何とかそういう戦いができるところまでチームを作り上げられたのかなと思います。そこで勝ちにつなげる、勝ち切れるようにこれからも頑張ってもらいたいです。

毎日新聞

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