秋の園遊会始まる 武豊さんら各界の功労者1800人招待

2025/10/28 13:57 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 天皇、皇后両陛下が主催される秋の園遊会が28日午後、赤坂御苑(東京都港区)で始まった。騎手の武豊さんや能登半島地震で被災した漆芸家で人間国宝の山岸一男さんら各界の功労者約1800人が招かれた。秋晴れの青空のもと、皇室の方々が招待者と歓談する。

 苑内は、赤黄白の大菊を交互に配列した秋の園遊会ならではの「菊花壇」が飾られ、イロハモミジなどの秋の植物にも彩られている。宮内庁楽部による雅楽も披露され、皇宮警察本部音楽隊が吹奏楽を奏でる。宮内庁御料牧場(栃木県)で飼育している羊のジンギスカンや焼き鳥が振る舞われるほか、フルーツカクテルやビールなどのアルコール類も提供されている。

 春と秋に開かれる園遊会は、両陛下のほか、秋篠宮ご夫妻、両陛下の長女愛子さま、ご夫妻の次女佳子さまら皇族方が一堂に集う。9月に成年式を終えたご夫妻の長男悠仁さまは今回、学業優先のため出席していない。

 今年の春の園遊会では、両陛下に続いて皇族方が一列になって苑内を歩き、招待者と歓談する従来のスタイルを一新し、ルートを複数に分ける初の試みを実施した。皇室の方々が苑内に分散することで、招待者との交流の機会を増やし、会場の自然や食事も楽しめるようにする狙いがあった。

 今回もその試みを踏襲。前回は三つのルートに分けたものの周知が難しく、招待者の集まりに偏りがあったため、今回は両陛下と皇族方が二手に分かれる。【柿崎誠】

毎日新聞

社会

社会一覧>