曳山の迫力に「孫もとりこ」 唐津くんち、御旅所神幸に24万人歓声

2025/11/03 21:26 

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 秋の好天に24万人の歓声が響いた。3日にあった唐津神社(佐賀県唐津市)の秋の例大祭「唐津くんち」の「御旅所(たびしょ)神幸」。最大の見せ場である曳山(やま)の御旅所(西の浜、早稲田佐賀中高第2グラウンド)への曳(ひ)き込みと曳き出しでは、集まった家族連れらから拍手が湧き起こった。

 家族で訪れた藤永勲さん(66)=鹿島市=は「砂地で簡単に進めない曳山を引っ張る曳き子たちに、他にはない迫力がある。孫たちもとりこです」と話した。

 また、5番曳山・魚屋町「鯛(たい)」は制作から180年、13番曳山・水主町「鯱(しゃち)」と14番曳山・江川町「七宝丸」は150年を祝い、曳き込みを終えた御旅所でそれぞれの曳山から餅がまかれた。

 唐津くんちの曳山行事は1980年に国の重要無形民俗文化財に指定。2016年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。

 最終日の4日は午前10時から旧城下町を巡る翌日祭がある。【成松秋穂】

毎日新聞

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