両陛下が三重・鳥羽水族館でラッコ見学 「イカミミジャンプ」に笑顔

2025/11/08 18:08 

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 天皇、皇后両陛下は8日、全国豊かな海づくり大会に出席するため三重県に入り、国内で唯一ラッコやジュゴンを飼育している鳥羽水族館を見学された。ラッコが、水槽のガラス面に張り付けられた好物のイカをジャンプして取る食事風景をにこやかに見学。気候変動などの影響を受けて絶滅危惧種に指定されている現状についての説明も熱心に聞いていた。

 飼育員が投げてガラス面に張り付けたイカをラッコがジャンプして取る食事風景は「イカミミジャンプ」と呼ばれ、水族館の人気パフォーマンス。健康管理にも役立っているという食事スタイルを両陛下は「かわいい」と見つめ、動作や生態への質問を重ねた。

 水族館は、三重などに生息する希少な淡水魚「ウシモツゴ」の保全にも取り組んでおり、両陛下は保全活動の内容にも関心を寄せていた。

 海づくり大会の式典は9日に志摩市内で開かれる。両陛下は式典後には南伊勢町の漁港に足を運び、イセエビの稚エビやマダイの稚魚を放流する。【山田奈緒】

毎日新聞

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