正月と一本化、外食なし…物価高でクリスマス簡素化、検討内容は?
物価高を背景に、高校生の保護者の4割がクリスマスの簡素化を検討したことがある――。
進路情報メディア「スタディサプリ進路」を提供するリクルートが、そんな調査結果を公表した。
楽しいはずのクリスマスにも、シビアな世相が反映されているようだ。
◇定番メニュー価格上昇、9割「感じる」
調査はインターネットを通じて10月に行い、高校生695人と高校生の子どもを持つ保護者412人から有効回答を得た。
それによると、「物価高を背景に、家族で『クリスマスを簡素化』する検討をこれまでにしたことはありますか」との質問に、保護者の41・7%が「はい」と答えた。
自由記述では、簡素化の具体例として「ケーキを小さいサイズにしたり、料理を簡単にしたり。お正月とクリスマスを一緒にして、プレゼントやお年玉を一本化した」「外食はやめた」などが挙がった。
「自分たちで行うパーティーでなく、地域のイベントに参加するように検討」したという声もあった。
今年のクリスマスの食事予定も、保護者に聞いた。
家族で食事をしたいと答えた人の84・5%は「家食」と回答し、「外食」は15・5%にとどまった。
家食のうち、ケータリングや外で買った総菜などを中心とする人は45・3%、基本は手作りとする人は39・3%だった。
また、ケーキやチキンといったクリスマスの定番メニューについて価格の上昇を感じているかどうかも尋ねたところ、92・0%が「感じる」と答えた。
◇それでも家族のクリスマスが最優先
やりくりが大変な昨今のクリスマスだが、今回の調査では、家族にとって大切なイベントであることに変わりがないことも浮かび上がった。
年末年始で優先する予定を複数回答で聞いたところ、保護者は「クリスマスとして家族で過ごす時間(外出・食事・だんらん等)」がトップの65・8%となり、「クリスマスの準備」が48・5%で2位に入った。
3位以下は、「正月の準備(年賀状・食事・お年玉・帰省等)」(48・3%)▽「大掃除」(42・2%)▽「初詣」(40・3%)――などとなった。
高校生も「クリスマスとして家族で過ごす時間(外出・食事・だんらん等)」が37・7%でやはり最多となり、「クリスマスとして友達・恋人と過ごす時間」(30・1%)、「宿題や勉強」(26・1%)などを抑えた。
「スタディサプリ進路ブック」の金剛寺千鶴子編集長は、「シビアな世相を反映する結果となった」としつつ、「家計が厳しい状況だからこそ、またそれぞれが勉強や仕事に忙しい日々だからこそ、このひとときを家族の大切なコミュニケーションの時間として意識的に確保し、大事にしている様子が伝わってくる」とコメントしている。【太田敦子】
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