特急電車と衝突の車内から1人の遺体発見 近鉄京都線事故

2025/12/20 19:54 

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 20日午前11時ごろ、京都府精華町の近鉄京都線狛田(こまだ)―新祝園(しんほうその)駅間にある踏切で、京都発橿原神宮前行きの下り特急列車(4両編成)と軽乗用車が衝突した。車が炎上して特急も車両の一部が焼けたが、約3時間後に消し止められた。

 全焼した軽乗用車の車内から性別不明の1人が遺体で見つかり、京都府警が身元を調べている。

 軽乗用車は事故の弾みで、隣の上り線を走っていた急行列車にも接触した。車は炎上し、特急の先頭車両前部や急行の車両側面も焼損した。近鉄は特急と急行の乗客を安全な車両に誘導した後、新祝園駅に避難させた。乗客乗員計約580人にけがはなかった。

 府警木津署などによると、現場は警報機と遮断機のある踏切。直前に遮断機が下りていた踏切の手前で、軽乗用車が別の車に追突した。追突された車は特急の通過前に踏切の外に出たが、軽乗用車は踏切内に残されて衝突したという。

 特急の運転士から「踏切に進入してきた車と当たった」と連絡があった。この事故で上下線の一部区間が約9時間にわたり、運行見合わせになった。【大東祐紀、林みづき】

毎日新聞

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