スカジャンの「横振り刺しゅう」 若き職人が東京・代官山で展示会
神奈川県横須賀市発祥とされ、背中に派手な刺しゅうが踊るジャンパー「スカジャン」の刺しゅう職人、山上大輔さん(35)=同市在住=を中心とした30代の3人が、2026年1月27日から東京・代官山蔦屋書店でスカジャン展を開く。2月12日まで。入場無料。
戦後、米兵が日本滞在のお土産として、和装由来のワシや虎、竜などの刺しゅうを施したジャケットが誕生し、国内の米軍基地内や周辺で売られた。「横須賀ジャンパー」略して「スカジャン」の名で定着した。
山上さんは北九州市出身。15年から横須賀市に移住し、針が左右に揺れるミシンを使って、職人が直接、生地に柄を起こす独特の手法「横振り刺しゅう」のスカジャンと出会った。もともと美大を目指していた山上さんは重ね縫いによる立体感に魅せられて、3年間修業。横振り刺しゅう作家として米海軍横須賀基地前のドブ板通りにスカジャン専門店を開いて独立した。
減少する横振り刺しゅう職人の伝統技術を継承していくため、練習生を公募。25年1月からは2年間の予定で、原則月1回、11人に直接指導を続けている。今回の東京での展示会では、練習生の作品も披露される。
山上さんは展示会の開催にあたり、県の副業・兼業人材活用事業「MIURAHUNT!」を通じて募集してきた、クリエーティブ・ディレクターの滝口諒さん(36)=東京都練馬区=と空間デザイナーの松岡修平さん(34)=東京都渋谷区=を採用。チームを組んで進めている。
3人は同世代で、伝統の横振り刺しゅうでのスカジャン制作を残そうとする山上さんの考えに意気投合。滝口さんは人気の代官山蔦屋書店での会場予約に成功し、松岡さんは約20作品の効果的な展示方法を思案している。
山上さんは「スカジャンを知らない人のために、歴史や絵柄に興味を持ってもらえるように展示会では説明文も付ける。横振り刺しゅうのアート的価値を問うような展示会にしたい」と話している。【福沢光一】
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