「ニューイヤー駅伝ｉｎぐんま　第７０回全日本実業団対抗駅伝競走大会」（日本実業団陸上競技連合主催、毎日新聞社・ＴＢＳテレビ・群馬県共催）は２０２６年１月１日午前９時１５分から、群馬県庁を発着点とする７区間、１００キロのコースで争われる。

　３０日に前橋市内で行われた監督会議で最終オーダーが決まり、有力選手らが記者会見した。

　優勝候補のうち、順当にオーダーを組めたのが２年ぶり５回目の優勝を期すトヨタ自動車と、初優勝を狙うＧＭＯインターネットグループだ。

　トヨタ自動車はエース区間の最長２区（２１・９キロ）に１万メートル日本記録保持者の鈴木芽吹、３区（１５・３キロ）に世界選手権代表経験者の田沢廉を配し、熊本剛監督は「３区終了時には先頭に立っていたい」と話した。後半区間もアンカーに主将の服部勇馬を置くなど盤石の布陣だ。

　ＧＭＯインターネットグループも前半に実力者を並べた。１区は、世界選手権東京大会マラソン代表の吉田祐也を２年連続で起用した。

　１区は世界選手権東京大会代表で３０００メートル障害８位入賞の三浦龍司（ＳＵＢＡＲＵ）、５０００メートル出場の森凪也（Ｈｏｎｄａ）らもそろう。吉田は「ハイペースに持ち込み、（三浦、森らに）ラストのスプリント勝負にさせない展開が一番いい」と意気込んだ。

　２連覇を目指す旭化成はエースの相沢晃を２区で起用。Ｈｏｎｄａは調整の遅れた青木涼真に代わって５区に入ったベテラン・木村慎の走りが鍵を握る。

　なお、エントリー段階で登録されていた旭化成のエマニエル・キプルトは補欠からも外れた。チームによると、代理人を巡る世界陸連（ＷＡ）の裁定に従わず、ＷＡから出場停止処分を受けたことが原因という。【岩壁峻】