名鉄百貨店、閉店後に低層階で営業再開へ 「ナナちゃん」は現状維持

2026/01/10 10:15 

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 名古屋鉄道の高崎裕樹社長は、2月末で閉店する名鉄百貨店本店について、低層階を再活用する考えを示した。百貨店前の巨大マネキン「ナナちゃん」は百貨店解体の延期に伴って当面、現在の場所に残すという。

 8日、名古屋市内で開かれた中部地方経済4団体による賀詞交歓会で報道陣の取材に答えた。

 名鉄は名鉄名古屋駅周辺で百貨店やホテルなどが入る6棟のビル群を解体し、新たなビル2棟の建設を計画していた。しかし、昨年12月、施工業者側から人材確保難を理由に入札辞退届が提出されたことから、計画の見直しを発表した。

 高崎社長は百貨店の閉店後、地下1階と地上1階部分を使って商業活動を継続するという。そのうえで、「一定の準備期間は必要だが、改めて店舗を入れたり一部を継続したりするほか、イベントも打つ。知恵や工夫を凝らしてにぎわい維持に努めたい」と述べた。

 現状維持となるナナちゃん人形については「今のまま、名古屋のシンボルとして活躍してほしい」と語った。

 一方、今後の計画については「難易度を下げる努力が必要。再検証していろいろな選択肢を用意し、今年1年、事業の方向性を出せるように頑張っていきたい」と話した。

 元の計画では、投資総額8880億円を見込み、2026年度に解体工事に着手し、27年度から再開発ビルの建設。33年度以降にホテルやオフィス、商業施設を順次開業し、40年代前半の全面オープンを予定していた。

 計画が見直しとなったことで、3月に営業終了が決まっていた名鉄グランドホテルと名鉄バスセンターについては営業を継続する。【川瀬慎一朗】

毎日新聞

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