軽井沢のバス事故発生10年 遺族ら慰霊碑に献花 再発防止誓う
長野県軽井沢町で2016年1月に大学生ら15人が死亡したスキーツアーバス転落事故は、15日で発生から10年となった。現場近くの「祈りの碑」では遺族らが献花して犠牲者を弔い、バス業界や国の関係者が事故の再発防止を誓った。
事故は16年1月15日午前1時50分ごろ、下り坂を走行中のバスがカーブを曲がりきれず崖下に転落。大学生13人を含む15人が死亡、26人が重軽傷を負った。
長野県警は、運行会社「イーエスピー」(東京)のずさんな管理が事故を招いたと判断。社長と当時の運行管理者が業務上過失致死傷罪で在宅起訴され、長野地裁は23年6月、2人に実刑判決を言い渡した。2人は無罪を主張し、東京高裁で控訴審が続いている。
この日、遺族会「1・15サクラソウの会」代表で、大学2年だった次男寛さん(当時19歳)を亡くした田原義則さん(60)は碑に花を手向け、「風化は避けられないと受け止め、どうやって語り継いでいくかが課題。事故の教訓を無駄にしないことが私たち遺族の願いです」と語った。
軽井沢町役場では遺族会と国土交通省や県警、バス業界の代表らが意見交換した。参加した加藤竜祥・国交政務官は「このような悲惨な事故は絶対に起こしてはならないと感じた。祈りの碑が安全、安心なバスの運行を願う活動のシンボルとして認識され、さまざまな活動が広がることを期待している」と述べた。【鈴木英世】
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