知的障害者らの投票をサポート 「やさしい日本語」で伝える選挙広報

2026/02/05 18:50 

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 知的障害者らの投票を支援するため選挙候補者の主張をやさしい日本語で伝える文面づくりに取り組む静岡県浜松市の団体が、衆院選静岡7、8区の全7候補の文面を作成した。「超短期決戦」で作業はスピードを要求されたが、1日までに全候補者分を集め、会員向けLINEにアップした。取り組みは3回目で、認知度が高まるにつれ、子どもや高齢者らからも活用しているとの声が届いているという。

 団体は、知的障害のある子どもたちの保護者らで作る「浜松市浜松手をつなぐ育成会」。会の関係者が他の団体の活動を知り、2024年5月の知事選で文面を作ったところ会員らに好評だった。このため、同年10月の前回衆院選から会として候補者らに依頼するようになった。

 昨年7月の参院選に続き、今回衆院選で3度目。陣営側にも徐々に活動が浸透してきているが、新人候補の場合には連絡先を特定するのが難しい場合もある。今回、1月27日の公示後すぐに陣営に依頼を出し、31日に締め切りを設定したが、全員分そろったのは2月1日。事務所に直接足を運び、回収したケースもあったという。

 育成会の高橋久美子啓発委員長は「外国人との共生や社会的弱者とともに生活するうえで、『やさしい日本語』という概念は年々関心が高まっている。活動は、選挙という民主主義の基本を担うもので、多くの協力を得ながら続けていきたい」と話している。【照山哲史】

毎日新聞

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