長生炭鉱調査前に外国人ダイバーら会見 タイ洞窟少年救出の経験者も

2026/02/05 20:28 

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 第二次大戦中の1942年に落盤による水没事故で朝鮮半島出身者136人を含む183人が死亡した山口県宇部市の長生(ちょうせい)炭鉱で、6日から潜水調査に加わる外国人ダイバー5人が5日、宇部市内で記者会見し、遺骨収容への意欲を語った。

 市民団体「長生炭鉱の水非常(みずひじょう)を歴史に刻む会」による7回目の潜水調査に協力するダイバーは、フィンランド、タイ、インドネシア、台湾の四つの国・地域から集まった。当初予定したもう1人は体調不良のため来日を見送った。

 3日に潜水した水中探検家の伊左治佳孝さん(37)を含む6人が、11日までの6日間、3人ずつ2チームに分かれ1日おきに潜水する。初日は遺骨収容を最優先とし、坑内の状況を把握する写真と動画も撮影。伊左治さん以外は長生炭鉱で初潜水のため、危険を感じたら戻ることも確認した。

 フィンランドのミッコ・パーシさん(51)は2018年、タイの洞窟内に取り残されたサッカーチームの少年ら13人の救出に携わっており、「高度な技術が必要で高レベルな作業になるが、収容のチャンスはあると思う」と述べた。

 炭鉱は崩落する恐れがあるため一般のダイバーは潜水しないとされる。そんな中で参加する理由を、台湾のウェイ・スーさん(57)は「このプロジェクトに感銘を受けた。私たちのようなダイバーのスキルが活用できるから」と説明した。

 刻む会によると、海外ダイバー5人は交通費と報酬を受け取らないボランティアという。井上洋子代表は「世界からボランティアでダイバーが力を貸してくれることに感謝する。皆さんの力で遺骨を収容してもらい、遺族との対面をかなえてもらいたい」と話した。【綿貫洋】

毎日新聞

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