普天間飛行場近くのマンホールの泡からPFAS検出 指針値の5倍超

2026/02/05 18:53 

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 沖縄県宜野湾市伊佐1の市道で1月下旬にマンホールから白い泡が噴き出す事案があり、泡を採取した市民団体の依頼で専門家が分析した結果、発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が国の指針値の5倍を超える濃度で検出された。市によると、マンホール下の下水道は近くの米軍普天間飛行場や市街地とつながっている。

 同飛行場を管理する米海兵隊は取材に「消防設備を備えた全てのユニットを点検し、泡の放出がないことを確認した」としている。

 市によると、1月29日午前にマンホール2カ所から白い泡が市道上に噴き出した。沖縄県の市民団体「PFAS汚染から市民の生命を守る連絡会」が泡を採取。京都府立大の原田浩二教授が分析した結果、PFASの一種であるPFOSとPFOAが合計で1リットル当たり約268ナノグラム検出された。国は水環境中の指針値を両物質の合計で1リットル当たり50ナノグラムと定めている。

 宜野湾市では2020年4月、普天間飛行場からPFASを含む泡消火剤が基地外の側溝に大量に流れ出す事故があった。防衛省によると、米側は24年10月までに在日米軍の全施設・区域でPFOSとPFOAを含む泡消火剤を廃棄し、PFOSとPFOAを含まない泡消火剤に交換したとしている。

 市によると、宜野湾市伊佐では22年と25年にもそれぞれ2回、今回と同じマンホールや別のマンホールから泡が噴き出す事案があった。市の検査ではいずれもPFASは指針値以下だった。市は今回も現場周辺で水を採取し、検査機関で分析している。【喜屋武真之介、川畑岳志、遠藤孝康】

毎日新聞

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