「がんばろ」「災害ぶっとばせ」 大雨被害の秋田・仙北で紙風船上げ

2026/02/11 18:16 

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 昨年夏の大雨で大きな被害を受けた秋田県仙北市西木町上桧木内(かみひのきない)地区で10日、恒例の「紙風船上げ」が開催された。桧木内川の氾濫などの水害で実施自体が危ぶまれていたが、50個ほどの大きな紙風船が次々に空に舞い上がり、復興の途上にある住民にとって大きな励みとなった。

 これまで準備の拠点になってきた市施設「紙風船館」が昨年の大雨で被災し、今回は多くの不便を強いられながら開催を目指してきた。一方で、県内の他地域や山形県戸沢村などからも応援メッセージが寄せられた。鈴木健太知事やシンガー・ソングライターのChageさんも姿を見せ、地元の人を激励していた。

 紙風船上げ保存委員会の阿部明雄会長は「被災した集落で作れた紙風船の数は少なくなってしまったが、『みんなの願いがかなうように』という思いを込めて風船を上げた」と語った。

 仙北市によると、大雨の後はボランティアによる支援などで田んぼの流木や土砂を取り除いてきたが、今春の田植えの再開は容易ではない状況が続く。田口知明市長は「国や県の支援を受けながら、(住民が)同じように被災しないよう対策を進めている」としている。【工藤哲】

毎日新聞

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