埼玉・飯能で親子3人殺害 43歳被告は否認、無罪主張 地裁初公判

2026/02/16 20:03 

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 埼玉県飯能市の住宅で2022年に親子3人が殺害された事件で、殺人や非現住建造物等放火などの罪に問われた同市の無職、斎藤淳被告(43)の裁判員裁判の初公判が16日、さいたま地裁(井下田英樹裁判長)であった。被告は「知らないことです」と起訴内容を否認し、弁護側は心神喪失の状態で刑事責任能力がなかったと無罪を主張した。

 起訴状などによると、被告は22年12月25日朝、自宅にいた米国籍のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(当時69歳)と妻の森田泉さん(同68歳)、帰省中だった長女、森田ソフィアナ恵さん(同32歳)の3人をおので殺害。その後、ビショップさん宅に火を付けたとされる。当時、被告は現場から約60メートルの住宅で暮らしていた。

 検察側は冒頭陳述で、事件前にビショップさん宅の車を傷つけた器物損壊容疑で逮捕され、損害賠償を求められたことなどから「強い報復感情を抱き、犯行に至った」と指摘。被告が精神疾患に罹患(りかん)していたことについては大きな争いはないとした上で、事件の数カ月前から凶器を準備し、直前にはビショップさん宅の防犯カメラの配線を切断したことなどを挙げ、「完全責任能力があった」と述べた。

 一方、弁護側は「被告は犯人ではない。仮に犯人だとしても心神喪失の状態だった」などと主張。「刑事責任能力がなければ罪にはならない。精神疾患が犯行にどのような影響を与えたかを判断してほしい」と訴えた。

 事件を巡っては、さいたま地検が2回の鑑定留置を実施。計10カ月に及ぶ鑑定の結果、刑事責任を問えると判断し、起訴に踏み切った。起訴後には弁護側が請求した鑑定も行われた。

 判決は3月16日に言い渡される予定。【加藤佑輔】

 ◇親子3人殺害事件を巡る経過

 2022年12月25日 埼玉県飯能市の住宅で米国籍のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(当時69歳)夫婦らが殺害される。ビショップさんへの殺人未遂容疑で県警が斎藤淳被告を逮捕。殺人容疑で送検

 23年1月16日 妻の森田泉さん(同68歳)への殺人容疑で再逮捕

   2月6日 長女の森田ソフィアナ恵さん(同32歳)への殺人容疑で再逮捕

   2~12月 さいたま地検が2度にわたり鑑定留置を実施

   12月21日 地検は刑事責任を問えると判断して起訴。その後、弁護側が改めて精神鑑定を請求、さいたま地裁が認めた

 26年2月16日 地裁で初公判、斎藤被告は無罪を主張

毎日新聞

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