「まだまだゴールは…」 容疑者起訴に被害者の夫 名古屋女性殺害

2026/03/05 22:17 

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 「不起訴があるかと心配だったが、起訴されて良かった。ただ(判決に向け)第一のハードルがクリアできただけなので、まだまだゴールは長い」。名古屋市西区のアパートで1999年に高羽(たかば)奈美子さん(当時32歳)が殺害された事件は5日、同市港区の無職、安福久美子容疑者(69)が殺人罪で起訴された。名古屋地検から起訴の連絡を受けた高羽さんの夫、悟さん(69)は報道陣にそう胸中を明かした。

 悟さんは安福被告が取り調べ中に黙秘に転じ動機が判然としないことなどについて、あきらめたような表情を見せた。「別にもう謝ってもらわなくてもいい。真実を話してほしかった。人の妻を殺害する正当な理由があるはずもない」と淡々と語った。

 安福被告は悟さんと同じ高校でソフトテニス部に所属していた同級生。捜査関係者によると、悟さんに対して「学生時代に好意があった」との趣旨の供述をしている。また「(悟さんに)子育ての苦労を分からせたかった」との趣旨の供述をしていたことも判明している。

 2人は事件の5カ月前にあったOB・OG会で約20年ぶりに再会した。悟さんは離婚後に奈美子さんと再婚し、長男の航平さんが生まれたことを周囲に明かしていたという。捜査関係者は安福被告が悟さんの状況と自身の家庭環境を重ね、奈美子さんを殺害して、悟さんに子育てを一人で担わせようとしたとみている。地検の野村安秀次席検事は5日、「被告の具体的な犯行動機については公判で明らかにしていく」と述べた。

 公判は裁判員裁判で審理される見通し。悟さんは「初公判の日や判決がまだ決まったわけではない。検察には求刑できる一番重い刑を求刑してほしい」と訴えた。【塚本紘平、酒井志帆、丘絢太】

毎日新聞

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