上賀茂神社の神馬「神山号」交代 同じ白馬の「11代目」へ 京都

2026/03/10 20:10 

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 祭典に奉仕する神馬(しんめ)「神山号(こうやまごう)」が交代する「神馬奉献・退任奉告祭」が10日、京都市北区の上賀茂神社で2年ぶりにあった。同神社の神馬は、代々「神山号」を襲名している。おとなしく、参拝者からも愛された「10代目」が高齢のため去り、同じ雄の白馬の「11代目」へ引き継がれた。

 上賀茂神社では、平安時代から「賀茂競馬(くらべうま)」が催されており、馬と縁深い。「神山号」は北区の神山(標高301メートル)に祭神が降臨したという神話にちなむ。1974年に「1代目」が誕生し、代々祭典などで奉仕するようになった。

 10代目は2005年生まれのJRAの元競走馬。クロフネ産駒で「シリコンフォレスト」として中央競馬などで14戦し、11年に引退。誘導馬などを経て24年に同神社の神馬となった。

 普段は京都産業大馬術部の厩舎(きゅうしゃ)で過ごしながら、日曜日と祭日の午前9時半から午後3時まで神馬舎にいて、参拝者をお迎えしてきた。鳥居をくぐる前にお辞儀をするなど、神社の作法もバッチリだった。

 この日の祭典では、京産大馬術部の部員4人が、10代目、11代目の2頭を引いて本殿に参列。神職が祝詞を奏上した後、2頭は順に巫女(みこ)が授けた供え物のニンジンをむしゃむしゃと食べていた。

 同部員から神馬の「しんちゃん」と親しまれた10代目。今後は香川県の乗馬クラブで余生を過ごすという。同神社の高井俊光宮司は「さみしいですね……。優しい顔で、参拝者を和ませてくれた」と思いをはせていた。

 11代目は、ハーツクライ産駒の9歳。「フジノタカネ」の馬名で28戦し、22年に引退。その後は阪神競馬場で誘導馬などを務めていた。【大東祐紀】

毎日新聞

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