生成AIに聞いて市議会で質問→誤情報、議事録削除 愛知・犬山

2026/03/25 19:21 

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 愛知県の犬山市議会は23日、2月定例議会一般質問で、市議が生成人工知能(AI)で得た誤った情報を事実確認せず、そのまま質問したとして、該当部分を議事録から削除することを決めた。犬山市議会で、誤ったAI情報に基づく発言の取り消しは初めてという。

 議会事務局によると柴山一生市議(67)が10日に行った質問で、市のミスにより、約10年にわたり過大徴収していた児童クラブの利用手数料についてただした。

 地方税法によると、過大徴収分の還付金請求権には、消滅時効(5年)がある。しかし柴山市議は、生成AIの情報に基づき、時効になった分も返還したケースがあるとして、全国3市の例を挙げ、対応を求めた。

 市が確認したところ、このうち2市では時効後に返還した事実はなかった。

 これを受け、柴山市議は、議会に議事録から当該部分を削除するよう要請。23日に議決を経て削除された。

 柴山市議は、毎日新聞の取材に対し、「本会議の直前に得た情報を信用し、勇み足で裏取りをせず使ってしまった」と話した。ただ、「活動範囲の及ばない情報が得られる」として、生成AIの必要性を強調。「今後は慎重に裏取りを行う」としている。【酒井志帆】

毎日新聞

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