天皇ご一家が福島入り 震災と原発事故の被災地で住民らと交流へ

2026/04/06 11:26 

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 天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは6日午前、新幹線で福島県に入られた。福島駅で内堀雅雄知事の出迎えを受けた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から15年がたった被災地を視察するためで、7日まで滞在する。帰還困難区域が今も残る双葉町や富岡町、大熊町、浪江町を訪ね、帰還した住民らと交流する。

 事故以降、第1原発が立地する大熊、双葉両町に皇室が出向くのは初めて。愛子さまの福島訪問も初となる。災害の記憶や教訓が若い世代に伝わってほしいと願う両陛下の希望を踏まえ、同行が決まった。

 ご一家は被災地訪問にあたり、3月12日に皇居・御所で復興庁事務次官の山野謙氏から話を聞いた。

 側近によると、被災者の心のケアや生きがいづくりなどに関心を寄せ、地域で異なる復興への課題について理解を深めた。原発事故で故郷を離れた人たちの現状、若い世代の帰還状況などを尋ねていたという。

 今回の訪問では6日午後、双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」を見学する。楢葉、広野両町にまたがる「Jヴィレッジ」に泊まり、7日は「とみおかアーカイブ・ミュージアム」や大熊町立学校「学び舎ゆめの森」、「道の駅なみえ」を巡る予定。

 天皇陛下は今年2月の記者会見で「親しい方が亡くなられたり、生活環境が一変してしまったりした方々を思うと、震災の傷はいまだ癒えていないと感じる。災害の影響は人それぞれに異なり、年月の経過だけでは測れない重みを伴う」と述べていた。

 皇后雅子さまは2025年12月の誕生日にあたっての文書で「これまでに発生した災害の経験から得た知識や教訓を語り継ぎ、災害への備えを進めていく大切さを感じます」とつづった。

 日本赤十字社に勤める愛子さまは22年の記者会見で、福島の復興支援に携わる友人がいるとし、災害ボランティアに関心を持つきっかけの一つになっていると明かしていた。

 ご一家は3月下旬に岩手、宮城両県への訪問を予定していたが、両陛下に風邪の症状があり、取りやめになった。【山田奈緒】

毎日新聞

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