天皇ご一家、福島・富岡町で津波にのまれた「被災パトカー」見学

2026/04/07 10:55 

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 東日本大震災から15年にあたり、福島県を訪問中の天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは7日午前、富岡町に入られた。東京電力福島第1原発事故による全町避難の記録や郷土史を紹介する「とみおかアーカイブ・ミュージアム」を見学した。

 館内には「被災パトカー」が展示されている。2011年3月11日の地震発生当日、津波にのまれた。町民の避難を誘導している最中だったという。

 原発事故で町内への立ち入りは制限された。パトカーは野ざらしだった時期もあるが、有志の声もあって保存が決まった。乗っていた警察官2人のうち1人は亡くなり、もう1人は行方不明のままだ。

 天皇ご一家はこのパトカーの前に立ち、副館長を務める三瓶秀文さんの説明に熱心に耳を傾けていた。

 三瓶さんによると、行方不明になっている警察官の両親がまだパトカーを見に来られないと説明すると、皇后雅子さまは「15年たってもいろんな思いがありますね」と話したという。

 午後は、大熊町立の小中一貫校と認定こども園が併設された「学び舎ゆめの森」、浪江町の「道の駅なみえ」を訪ね、帰京する。【山田奈緒】

毎日新聞

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