川崎JFEスチール事故 重りの上で重機操作の工法「初だった」

2026/04/14 21:20 

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 川崎市のJFEスチール東日本製鉄所の敷地内で7日、クレーンの重りの解体中に男性作業員5人が転落して4人が死傷、1人が行方不明となっている事故で、神奈川県警は14日、解体工事を受注した東亜建設工業の横浜支店(横浜市中区)と、下請け会社のベステラ本社(東京都江東区)を業務上過失致死容疑で家宅捜索した。

 東亜建設工業は同日、JFEスチールと共に東京都内で記者会見を開いた。重りの上に重機を乗せて高所で解体した工法について「初めてだった」と言及。県警は安全管理に問題がなかったかなど詳しく調べる。

 事故は7日夕方に起きた。作業員5人はクレーン上部に設置された筒状の重り(直径約6メートル、長さ約9メートル)に乗り、重機で内部を削って重りを軽くする作業中だった。5人のうち1人は重機を操縦し、4人は削られたコンクリートの破片を集めていた。

 重りは軽くした後でクレーンから取り外す予定だったが、何らかの原因で落下。作業員は約400トンの重りごと、35メートルほどの高さから転落したとみられる。

 14日の会見は東亜建設工業とJFEスチールの役員らが出席。東亜には重りの上で重機を操作する解体作業の施工例がなく、海上からの撤去も検討したが、ベステラ社から今回の工法で可能だと提案があったという。作業は、四方を囲われた柵の中で行われていた。落下防止のハーネスを装着していたかどうかについて会社側は「回答できない」と述べるにとどめた。

 東亜の木下正暢執行役員は死亡した3人について「ご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆様に深くお悔やみ申し上げます」と述べた。「多くの方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心よりおわびします」と謝罪した。【真栄平研、清水夏妃、矢野大輝】

毎日新聞

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