三重・猿田彦神社で「御田祭」 五穀豊穣と豊漁満足を願う

2026/05/05 18:04 

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 三重県伊勢市宇治浦田の猿田彦神社で5日、五穀豊穣(ごこくほうじょう)と豊漁満足を願う県指定無形民俗文化財「御田祭(おみた)」があった。桃山時代の装束に身を包んだ「植方(うえかた)」が、笛や太鼓の「田楽」に合わせて早苗を植える神事。神田(しんでん)で古くから続く民俗絵巻が厳かに繰り広げられた。

 神事では、市立進修小3年の女子児童8人が稚児打ち掛け姿で苗を神田に運ぶ「八乙女(やおとめ)」を務め、植方に手渡した。植方は侍烏帽子(さむらいえぼし)にはかまを着けた男性と、市女笠(いちめがさ)をかぶった小袖姿の女性の計18人。神田で一列に並び、田楽に合わせて丁寧に早苗を植えた。

 続いて、豊作を願う大黒と大漁を祈願するえびすによる「団扇(うちわ)角力(ずもう)」があり、双方が描かれた大団扇(長径約115センチ)を重ね合わせて占った結果、今年は大黒が勝った。

 また、境内では豊作を祈念する豊年踊りの奉納に続いて「団扇破り」があった。うちわの紙片は福を招き災難から身を守ると伝わっており、参拝者がこぞって持ち帰っていた。【下村恵美】

毎日新聞

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