掛け声響かせ… 三重・伊勢で「お木曳」 式年遷宮へ用材納め

2026/05/09 18:03 

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 20年に1度、伊勢神宮の社殿を建て替える2033年の式年遷宮に向け、用材を市民らが運ぶ「お木曳(きひき)行事」が9日、三重県伊勢市内で幕を開けた。法被に身を包んだ市民らが威勢の良い声を上げながら、用材を載せた「奉曳車(ほうえいしゃ)」を引いて市内を練り歩いた。

 6月13日までの週末は、陸路で外宮まで運ぶ「陸曳(おかびき)」が続く。初日の9日は地元住民らで作る四つの奉曳団が参加。早朝から、宮川に浸した用材を引き上げ、ちょうちんなどで飾り付けた奉曳車に載せた。

 1番車を先頭に午前9時半ごろ出発。木遣(きや)り歌や「エンヤー、エンヤー」という掛け声を響かせながら外宮までの約2キロを進んだ。外宮の貯木場に到着すると、用材は池へと納められた。

 「出雲町誠義会(せいぎかい)奉曳団」で木遣りの歌い手を務めた市立中島小4年の中村朔蒼(さくあ)さん(10)は「神様に届くように大きな声で精いっぱい歌った。次回は30歳になるけど、また参加したい」と笑顔。母の真希さん(44)は「この伝統がずっと続いてほしい」と話していた。

 「お木曳行事」は550年以上受け継がれてきた伝統行事で、国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定されている。7~8月には五十鈴川をさかのぼって内宮に用材を運ぶ「川曳(かわびき)」がある。行事は来年の同時期も行われる。【小澤由紀】

毎日新聞

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